蟹工船・党生活者

書店で平積みになっているのを見て、マンガ版まであるのを見て、さらにTVで流行っているというのを聞いて、そのたびにDS文学全集に入っていたなあ、読んどいたほうがいいよなあと思っていた。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
(1954/06)
小林 多喜二

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やっと読み終わった。
なかなか進まない。とてもいい加減な読み方をしているのに。
それもそのはずで、文章がね...。組み立てもね...。

搾取されるだけの立場に憤りを感じる。その気持ちは非常によくわかるし、現代のワーキングプアにも通じている。
けど、この本には、反旗を翻そう! という意気込みはあるものの、その後のビジョンは全くない。
搾取もごまかしも癒着も、毎日毎日ニュースで報じられていることと等しい。誰もがどげんかせんといかん! と思いながらも、どうすればいいのか手をこまねいている状態なんだ。
この作品の書かれた時代では情報としての価値があったのだろう。しかし情報化社会とまで言われる現代、これを読んでも昔と変わってないなと思うだけだ。

タグ : DS文学全集

虚空の旅人

読み終わった後に解説が入るのは、普段は邪魔だなあと思うのだけど、今回は役に立った。
そうか、ルーツはベネ・ゲセリットだったのか。
あちらはまだまだ女性作家が少ない時代に男性の書かれたものなせいか、設定までは興味深かったものの、登場する女性たちは定型化されたキャラクタでしかなかったような印象がある。その点こちらは女性の書くものだからか、時代なのか、身近にいそうだ。

虚空の旅人 (新潮文庫 う 18-5)虚空の旅人 (新潮文庫 う 18-5)
(2008/07/29)
上橋 菜穂子

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シリーズの内、これが文庫化最新刊。これまでの刊行間隔を考えると、続きは半年くらい待たされることになるのかな。
別の話となる他の本はともかく、この本の直接の続きとなる「蒼路の旅人」はすぐにも読みたいと思うのだけど。

タグ : 上橋菜穂子

っポイ! (26)

半ばあきらめていた卒業式だよ。
長かったー。

っポイ!  (26) (花とゆめCOMICS)っポイ! (26) (花とゆめCOMICS)
(2008/07/05)
やまざき 貴子

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卒業記念に1巻から読み返してみた。
なんと、最初は1992年だ。
学生も世の中も様変わりするはずだ。

驚いたことに、真幸が出てきたのは7巻だった。もっと最近だと思ってたよ。
他の子も結構早く出てきてて、それでも忘れていないのは、おまけの主役っポイのおかげだろう。
むしろ繰り返されるに至っていない、最近の脇役の方が記憶に残っていない。
コチラの記憶力の問題もあるかもしれないが。この歳になるとねー。
そして、さすがに細かい書き文字が辛くなってきたよ、この歳になるとねぇー。
雑誌サイズはどうだかわからんが、コミックスサイズに縮小されてしまうとねぇ......。

タグ : やまざき貴子

真昼の月(下)

あらすじだけ読むと、新作が入っているのはわかるけれど、それがどのくらいの割合かわからず購入をためらっていた。
書店の在庫が僅少になってくるのに堪らず、えいやっと買ってきた。

未刊の5巻に当たる部分が丸々入っていた。プラス4巻の最後の方&小編。
ああ、これなら悩むまでもなかったな。
けど、1〜4巻と同じ判型で5巻も欲しかったよ。仕方ないけどさ、倒産じゃ。

真昼の月 下 (3) (リンクスロマンス)真昼の月 (下) (リンクスロマンス)
(2008/05)
いおか いつき

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確かに完結編だった。
4巻で、自分たちの関係や置かれている立場を冷静に見られるようになった秀一が、開き直ったというか、あきらめたというか、受け入れた。
つられて先を見据えた辰巳や、定年を迎えた向坂さんなど、これからどうなっていくのか楽しみなところで、キリよく終わり。
この終わらせ方はうまいなあ。

タグ : いおかいつき

高瀬舟

DS文学全集をやっと購入し、とりあえず昔読んだ物から読んでみようかなと。
短いし、これ。

高瀬舟    集英社文庫高瀬舟 集英社文庫
(1992/09)
森 鴎外

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たしか図書委員の集まりだったか何だったかで、この作品の読書会に参加させられたんだよ。
つまり、読んだ後に数人で討論するという。
なのに、覚えていたのは、
・罪人を小舟で運ぶ
・その舟の中で、身の上話をする
その2点だけ。
学生の頃に良書を沢山読ませる、その姿勢は大切だと思うけれど、実際に肝心なことを覚えていないのではどうしようもない。
この本の肝は「安楽死問題」だろうに、自分。

昨今ではニュースでも度々事件が報道され、小説で問題提起されるまでもないことではあるのだが、改めて考える契機とは成りうる。
そういえば、先日やはりニュースで、アンケート結果として延命治療を望まない人が多いと紹介されていた。どういった方法でどういった対象からのアンケートであるかまでは説明がなかったので、意図を持った結果でないとの保証は全くない。だだ、自分でもむやみな延命治療はされなくていいと思うから、ある程度の数値にはなることだろう。実際にその場面になったときに気が変わる可能性もあるけれどね。
それだけじゃなく、最近の問題としては「尊厳死」も一緒に考えた方がいいのかもしれない。

タグ : DS文学全集

アコギなのかリッパなのか

タイトルがあんまり直截でそそられなかったのだけど、読んでみると結構おもしろかった。
特に王子様とのやりとりが(笑)
主人公の将来をあれこれ予想しながら読んだから楽しかったのかな?

アコギなのかリッパなのか(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)アコギなのかリッパなのか(Jノベル・コレクション) (Jノベル・コレクション)
(2008/02/20)
畠中 恵

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謎解きというほどのものでないのはいつものこととして、出てくる人物が皆クセがあって楽しい。
オヤジこと大堂元議員は人生が楽しそうである。時々甘味を出し惜しみされるのだけはかわいそうだが。
王子様は身近にいると蹴りたくなるものらしい。見てる分には応援したくなる。
昔はやんちゃで今は生真面目な主人公聖が、彼らにいじられながらも、たまには逆襲できるのでバランスが取れているのかもしれない。
一見地味な秘書小原も、なかなかどうして只者じゃなかったし。←いいのか?

タグ : 畠中恵

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