前・三部作はなんちゃってSFファンタジーだったので、気楽に手に取った番外編だったけれど、こちらは真っ向から立ち向かっていたよ。
この作者さん、ものすごく多作でとても追い切れないし、しかもたまに手を抜いたでしょうと言いたくなるようなのも、趣味だけで書いたに違いない(ほとんどはその趣味が被るので問題ないが)とか思うようなのが混ざっていて、だから全部を読むつもりはないのだけど。
でも、時々良作があるので気が抜けない。
そもそもBLか少女向けラノベなんで、一般にオススメできないのがもどかしい。
前に読んだシリーズの番外編と聞いて、一応読んどくかなんて軽い気持ちで買ったのだけど。文庫だから安いしね。
あらすじを読んだあたりでも、読み始めてしばらくも、アンドロイドでピグマリオンかなと、それで終わるかと思って読み進めていたのだけど。
主人公の意識の成長に伴い、視野がどんどん広くなり、前作より深刻になったバースコントロールを軸に、身辺に捕らわれないグローバルな意味での環境問題にまで話が広がってしまった。
そしてマザーコンピュータとの戦いであった前三部作の目的がなくなった(笑)
もちろん「支配されて」と「自主的に」は違うから、イブの目的はともかく、手段は許容できないものだったが。
しかし、何度もイブの行方がわからないと言及されているあたり、更に続編があるのだろうか。いやそれはもういくらなんでもむずかしい………・あ、いや、でも……
BLジャンル的にはうける話じゃなし、部数も伸びにくいだろうから、商業的には難しいだろうなあ。
元々の発行部数からして不足気味っぽかったし。あれ読んでないとこれ読めないしね。